毎年まだ夏真っ盛りの8月の初めに、信州の湯本さんから青いリンゴが届きます。
ラグタイムのサラダの中にも顔を覗かせている「祝」(いわい)という名のそのリンゴを初めて食べた時は、
なんだか渋いなぁという印象でしたが、今ではお盆の頃になると、今年もまたリンゴの季節が始まるのだ!
とワクワクした気持ちになります。
アメリカ原産(英名 American Summer Pearmain)のこの「祝」が日本へやってきたのは、今から145年も前の1871年(明治4年)。日本各地で栽培され、「ダイナカ」「なるこ」「江間中手」「宝船」など様々な名称で呼ばれていましたが、1900年(明治33年)、前年に行われた皇太子御成婚の慶事にあやかり「祝」に統一されたそうです。
この「祝」、1878年(明治11年)に青森県つがる市のリンゴ畑に栽植されたセイヨウリンゴの苗木のうち、現在でも残っている「日本最古のりんごの木」と呼ばれる3本の品種のうちの1本だそうです。(2本は「紅絞 べにしぼり」。)
通常30年ほどと言われるリンゴの木の寿命をはるかに超えて健在する(2010年の時点で樹高約4m)長寿にあやかりに、いつかこの木に会いに行ってみたいものです!
9月に入り、これから冬に向けてラグタイムのサラダやデザートに、湯本さんが作ってくださる「つがる」「さんさ」「すわっこ」「千秋」「秋映」「ジョナゴールド」「紅玉」「陸奥」「シナノスイート」「陽光」「王林」「ふじ」・・・などなど様々な種類のリンゴが登場いたします。
今年もその時々のリンゴの味と香りをお楽しみください!