ラグタイムではご飯を炊く時、白米5に対し玄米1の割合で配合しております。
玄米に含まれるビタミンB1は、肉などに多く含まれるタンパク質や脂質、更にはご飯やパンに含まれる糖質の代謝を促進する働きがあるので、ラグタイムでのお食事として、栄養面からも望ましいと思います。
昔は『良薬口に苦し』よろしく『身体にいいもの=美味しくない』と考えられてきましたが、本来『身体に不足しているもの、または消化、代謝に必要な物の摂取=気持ちいい=美味しい』はずだと考えます。
もうひとつ、玄米に含まれる特筆すべき成分の一つとして『フィチン酸』が挙げられます。『フィチン酸』は体内の有害金属、発がん物質、放射性物質に吸着して排出する働きがあるといわれています。広島、長崎の原爆症やがんの発生防止に効果があったという話もあります。一方でカルシウムを筆頭とした、身体にとって大変有益なミネラル類にも吸着して排出する働きもあるようで、偏った玄米食は注意が必要です。米の精白が普及したのは元禄時代といわれていますが、このころから日本人の平均寿命が飛躍的に伸びたとの説もあり因果関係が論じられるところです。
そこでラグタイムとしては両方のいいとこ取りができて、かつ白米の柔らかく優しい味わいと共に、玄米特有の香ばしい香りや、プチプチとやや硬い食感の違いも楽しもうと、上記配合に行き着いた次第です。
ところで、米は言うまでもなく稲の種子です。植物の種子の宿命、存在意義は、動物に食べてもらって遠くまで運んでもらい、排泄された場所で発芽し、種族を繁栄させることです。従って動物の消化器系の中で消化されないように、とても硬くて強いセルロースで覆われています。玄米ご飯が硬く炊きあがるのはこのためです。白米は精白の段階でこのセルロースが取り除かれるので、やわらく炊きあがりますし、栄養価の吸収も容易です。胡麻も擦らないとセサミンという栄養素が吸収できないことはよく知られています。
玄米のセルロースを突破するためにラグタイムでは12時間以上浸水させてからフライパンでから煎りし、白米と合わせ更に2時間浸水させてから炊いております。
現在の所、私共はこの方法が最良と思っておりますが、ことご飯に関しては、家族の中でさえも意見や好みの別れる所です。また『ご馳走を食べるときは白米でなくちゃ』『もっと玄米の比率が高い方がいい』など同じ方でもシーンや季節によって変わる場合もあると思います。
ラグタイムは完全予約制ですので、ご要望があればご予約いただく際にお申し付け下さい。
本日10/1より、税込4000円以上のご飲食のお客様に、2017年ラグタイムオリジナルのカレンダーを差し上げます。
なくなり次第終了とさせていただきますので、ご了承下さい。