「無花果」と書くいちじく。果実のように見える部分は花軸が肥大化したもので、切った時に粒々に見えるのが花だそうです。
7月の後半から、デザートで無花果をお出ししております。地元神奈川の横浜で、朝採りのものを分けていただいております。
味は勿論ですが、ご夫妻のお人柄に惹かれ、お付き合いさせて頂いております。
無花果の原産地はアラビア南部と言われ、歴史は古く、ヨルダン渓谷にある約1万1400年前の遺跡から栽培されていたであろうイチジクの実が発掘されたそうです。日本へは、江戸時代に中国から伝わり、生産量が増えるに伴い、薬用から食用へと代わって行ったそうです。
古代ローマでは「不老不死の果物」と呼ばれていたほど栄養価が高く、水溶性食物繊維であるペクチン、アントシアニン、ミネラル、カリウム、フィシンなどの酵素が含まれているため、消化を促進させ、二日酔い予防に役立つので、夏場の食後のデザートとしてピッタリです。
フレッシュな生食に始まり、コンポ-ト、シロップの炭酸割り、グラニテ、そしてこれからの季節は焼き菓子に、とまだまだ大活躍です。
新鮮な美味しさをお愉しみください。