家族でゆっくり食卓を囲む時間というものは、普段ですと有りそうでなかなか無いものです。
準備や片付けも含め、食事を共有することは古代から続く家族の原点であり、現代人が忘れかけている、
本当に素晴らしい時間だと思います。
そこで今回は、ご家庭で手軽にできる『フライパンすき焼き』のご提案です。
黒毛和牛のサーロインを使えば美味しいこと請け合いですが、いわゆる『すき焼き用』でなく、輸入牛でも、切り落としでも、幾分脂がのっていれば、濃い味付けですのでそれぞれ楽しめるものだと思います。
下記分量や味付けはご家庭に応じて適宜ご調整ください。
(1)まず、割り下を準備します。
しょうゆ 100cc
砂糖 50g
水 100cc
みりん 125cc
酒 125cc
赤ワイン 100cc
これらすべてを鍋に入れ、一煮立ちさせ、冷ましておきます。
牛肉 1キロ
長ねぎ 5本
えのき 1パック
しいたけ 1パック
しらたき 2パック
焼き豆腐 1丁
春菊 1束
(2)次に、牛肉は室温に戻したものを脂を敷かずに熱したフライパンに入れ、焼いていきます。
この際、肉に火を入れるのが目的ではなく、肉に香ばしさをつけ、余分な脂分を切るためですので、本当に短時間で結構です。いい香りがしたら即、肉を一旦ざるなどに取り出します。
(3)肉だけでなくフライパンにもいい香りがついていますので、そこに斜め切りにした長ねぎを投入し、焼き目をつけながら肉の旨味と香ばしい香りを纏わせてながら焼いていきます。煮るだけでなく、焼くことで信じられなくらい長ねぎは美味しくなります。よりよく香りを出すために、テフロン加工のものよりも鉄製のフライパンをおすすめします。
(4)長ねぎに焼き目がついたら一旦火を止め、長ねぎをはじに寄せ、牛肉を戻し入れ、えのき、しいたけ、一度茹でこぼしたしらたき、水切りをした焼き豆腐を8等分くらいに切ったものを綺麗に並べ入れ、先の割り下を注ぎ入れ、中火で煮ていきます。
(5)全体が割り下の色に染まってきたら、食卓に卓上コンロを用意し、こちらに移動してから、綺麗な青みを出すため、最後に刻んだ春菊を投入し、さらにぐつぐつと煮進め、出来上がりです。
お好みで解き生卵や唐辛子を付けながら召し上がって下さい。
『よく煮えていて、美味しいね!』とか『もう少し味が染みた方がいいね』とか『煮詰まってきたから少し薄めた方がよくない?』などと議論しながら食べ進め、中身が少なくなってきたら、煮汁に茹でた饂飩などを投入して締めるのも楽しいものです。キャンプなど屋外でも愉しんでいただけることと思います。
このコロナ禍を天から与えられた時間と捉え、家族揃っての食事を愉しんだり、「当たり前」と思っていたことを見直す絶好の機会として、自分が出来る事、やるべき事を見極めてまいりたいと思います。
数多くの産物を残して、混沌とした時の流れが一刻も早く収束していきますように。