地元の桜が満開を迎えると同時に、エントランスのローズマリーも一気に花を咲かせ、裏の山椒も
新芽が青々と芽吹き始めています。
春です。
あとひと月もするかしないうちに、毎年「押し売り」や「スペシャル」という宅急便が届きます。
段ボール箱いっぱいの”こごみ”や”蕗の薹”など春のご馳走です。
20年来のお付き合いだったその送り主、林檎農家の主は、今年の1月に帰らぬ人となられました。
先日、お客様と林檎の花のお話しになり、私達も林檎畑には何度かお邪魔したことはありましたが、
林檎の花が咲いている景色をまだ観たことがないことに気づきました。
信州の春は、もう少し先でしょうか。
今年は林檎の花の季節に、夜間瀬を訪れたいものです。
地元の直売所では筍、こごみ、タラの芽、アスパラ、のらぼう菜など春野菜のラインナップが
顔を揃え始めています。
これらの野菜達の苦味、えぐ味は、冬の間に蓄積された体内の老廃物や毒素を排出する働きを
持っています。
ほどよく摂り入れながら、季節の移ろいを感じていただける料理を心がけてまいります。