5月。
まだ肌寒い陽気の、信州夜間瀬のりんご畑を訪れました。
初めて見る、満開の真っ白なりんごの花園の景色でした。
1月に故人となられたその畑の主人が、「よく来たなあ。」と、歓迎してくれているような青空の下、ご家族と一緒に『摘花』のお手伝いをさせていただきました。
その時の紅玉が、10月に届きました。
箱を開け、真紅のりんご達を見た時は、胸がいっぱいになりました。
終わりの様に思っていましたが、ご家族に引き継がれたりんご達との、新しいお付き合いの始まり
でした。
自分が種を蒔き、手をかけた果実を、自分がこの世を去った後にも人々が受け取れる。
素敵な生き方のお手本です。
朝晩が冷え込む頃になってくると、故人がご自宅の薪ストーブに、りんごの枝を焚べていたことを思い出します。
今年から、ラグタイムにも電気式ではありますが、薪ストーブを灯しております。