HPのリニューアルに併せて、コースの構成も一部変更いたしました。
始まりの「スープ」を、お食事の「炊き込みごはん」に合わせて「お味噌汁」に、食後の「コーヒー」を「焙じ茶」に、それぞれ変えていくことにいたしました。
第一の理由は、少しでもお腹の空いた状態でお肉を召し上がっていただきたいからです。
第二の理由は、「温故知新」。日本に昔から伝わる料理・文化にスポットライトを当てたいからです。味の相性の良さはもちろんですが、「国菌」である麹由来の発酵食品を召し上がっていただくことで腸の活動が活発になり、翌日の消化や体調まで含め、いい状態を作り出したいと考えております。
私共の世代は、日本古来のスタイルよりも欧米のスタイルに憧れ、それらを追い求めてきた世代ですが、年を重ねたせいもあってか、昔から日本に根づいてきた「土鍋ご飯」「お味噌汁」「糠漬け」「お茶」の素晴らしい美味しさを改めて感じるようになり、これをお客様に提供していきたいと強く思うようになりました。もちろん西洋料理由来のステーキやローストビーフとの相性も抜群であることは言うまでもありませんし、かつての「天ぷら」や「とんかつ」も欧米から渡来し、この「温故知新」の精神から日本に根づいた料理であることも間違いありません。
コロナ禍以降若い世代のお客様も増えておりますので、次世代への継承の機会にもなりますし、国産の食材や生産者へのリスペクト・国内自給率の向上・発酵食品摂取による腸活の啓蒙・フードマイレージの低下等にも微力ながら貢献したいと考えております。
取り扱いワインも以前は全て輸入物でしたが、一つずつ、日本ワインへの切り替えも進めております。赤はかなり難航しておりますが、時間をかけて納得の行く物との出会いを求めてまいります。