朝食・昼食・夕食と三食摂るのが常識のようですが、日本でも明治以前は一日二食が一般的だったようです。
現代人は全体的に食べ過ぎとも言われています。
人間の活動の元になるエネルギーのうち、最も出し入れが容易なのは、肝臓に蓄えられるグルコースで、銀行預金に例えるなら、普通預金といったところだそうです。
その容量はおよそ390キロカロリーと言われており、3~4時間で枯渇するようです。お昼ごろにお腹が鳴ったり、3時ごろおやつが欲しくなるのはこのためです。
一方定期預金に該当し、出し入れしづらいエネルギーは体に蓄積された脂質で、体重70Kgの人の一般的な容量はおおよそ50,000キロカロリーと言われております。
肝臓のグルコースが枯渇すると人間の体は、ハイブリットエンジンよろしく、蓄積された脂質をエネルギーとして使い始めるそうです。食事やおやつを抜き、一定時間我慢していると、「お腹ペコペコ」を通り過ぎて、何とかなってしまうのはこの切り替えが行われるためです。
ハイブリットカーと違い、グルコースが枯渇しないと切り替わらないそうで、一日二食にすることで枯渇する状況が生まれるので脂質をエネルギーとして使用するシステムが起動します。
こうなると太りにくいだけでなく、血糖値や精神が安定し、仕事等の効率が上がると言われています。
また16時間程度何も胃に入れないことで、他の器官と違い飲食物が口から入ると、意志とは関係なく働かされてしまう働き詰めの消化器系内臓を休憩させる効果もあるようです。
断食はイスラム等、宗教的要素の強い習慣のようにも見えますが、体調が良くなる、という先人の経験則的な知恵から生まれたものかもしれません。
私共も数年前からこの習慣を生活に取り入れ、極めて快適な生活と体調を手に入れております。
もちろん生活のリズムや環境的に難しい場合もあるでしょうし、向き不向きの個人差もあると思いますので、どちらが良い悪いを論じるつもりはありません。
ただ言えることは、食事の支度と片付けは確実に1回減りますし、何より「時間だから」と習慣的に食べる食事に比べ、お腹ペコペコの状態で食べる食事は、心の底から滅茶苦茶美味しいです!