かわさき生まれの香辛子
もともと「味の素」さんがカプサイシン等、体の代謝をよくするサプリの開発に取り組む際に品種改良によって作られた野菜です。「味の素」さんはその成分が目的だったようで、その野菜自体には興味がなく、放置されてしまったのをもったいなく思った開発担当者の方が独立して川崎市内で栽培・事業を始め、その後川崎市の特産品に指定されたものです。
華やかでみずみずしい、ピリリとした辛さが特長のハーブペッパーです。
この香辛子に含まれる成分であるカプシエイトの辛さはカプサイシンの1,000分の1ですがカプサイシンと同等の効果が期待できると言われています。辛さを我慢しなくてもカプサイシンと同じ作用を期待できます。
https://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000113020.html
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カプサイシンには暑い時に発汗を促して暑さ負けを防ぐ効果があるだけでなく、口腔粘膜や腸管粘膜にはカプサイシンの受容体が存在するため、口腔内や食道が適度に刺激されて唾液の分泌が増え、食欲が増進されるという効果もあります。
イタリアのポッツィッリにあるIRCCS研究機構の疫学部門、マリアラウラ・ポナッチオ博士らのチームによる研究成果によると、定期的にカプサイシンを接種している人は心臓発作や脳卒中の発症リスクが低く、健康長寿の傾向があるというのです。
このチームは同じくイタリアのモリーゼ地方での大規模な疫学集団研究であるモリサニ研究に参加した健常なイタリア人の成人男女22,881人を対象に、カプサイシン唐辛子の摂取頻度と死亡率との関連性を8.2年間にわたり追跡調査したそうです。その結果、唐辛子を週に4回以上習慣的に摂取している人は、摂取していない人に比べ総死亡リスクが23%低いことがわかったということです。内訳を見ると、心臓病が34%、虚血性心疾患で44%、脳卒中は61%と、それぞれ死亡リスクが低かったそうです。地中海式ダイエットは魚やオリーブオイルの摂取が健康に良いと解釈されるようですが、地中海式ダイエットで使われる最も一般的な香辛料が唐辛子だと、ポナッチオ博士は強調しています。
追跡調査ではさらに、高血圧がない人で唐辛子の健康効果が顕著に認められました。唐辛子の摂取量が増えると塩分摂取量が減少することもわかっており、唐辛子の健康効果として「減塩」が間接的な要因として作用している可能性もあります。
香辛子の特性を生かした「辛過ぎない」味の設計なので、お子様も安心して召し上がっていただけます。辛さが物足りないという方は、「一味唐辛子」「カイエンヌペッパー」など単純に辛さを追加するだけの香辛料をお好みの量で加えてお召し上がりください。